神戸よりちょっと山あいの篠山地区に高級宿ならぬ、高級古民家ホテルが10月にオープン予定です。この動き、ちょっと注目しています。

全国初! 国家戦略特区活用の「古民家ホテル」誕生へ 兵庫・篠山で10月開業 – 産経WEST(2015/7/28)

一般社団法人のノオト(兵庫県篠山市)は28日、同市内の古民家を改装した宿泊施設「篠山城下町ホテルNIPPONIA(ニッポニア)」を10月にオープンすると発表した。内閣府によると、国家戦略特区の規制緩和で、歴史的建造物を宿泊施設に使えるようにする旅館業法の特例の具体例として全国初になる。

 ノオトによると、関西圏特区(京都、大阪、兵庫の3府県)で、篠山市内にある築100年~200年前後の古民家4棟を改修し、宿泊施設10室へ再生。宿泊料金は1人当たり1泊3万~6万円。丹波黒大豆や篠山牛など丹波篠山の食材を使った食事を提供する。

 5年後の平成32年には、同市内の古民家ホテルを10棟30室へ増やす計画。観光業を軸に地方創生を図る。

 国家戦略特区では、兵庫県養父市も古民家を転用した宿泊施設の計画がある。特区の規制緩和で、複数の宿を1カ所の受付で管理・運営できるようにした

篠山城下町ホテルNIPPONIA
400年の城下町に点在する日本初の「分散型ホテル」。城下町の風情と篠山の美食を愉しむ旅を
施設情報と各予約サイト
楽天 
住所:兵庫県丹波篠山市西町25番地 地図 周辺:近くの飲食店
アクセス:【電車+無料送迎】大阪より70分/東京より4時間【お車】大阪神戸市内より60分/京都市内より90分 駐車場:有り(無料)※ご宿泊棟によって場所が異なります。フロントにてご案内します。
最安料金:¥17270円から
チェックイン:15:00  チェックアウト:12:00 
最新口コミ: 楽天トラベル口コミ 

古民家を再生して宿として提供する

以前、長崎県小値賀島の武家屋敷がリノベーションと言うかリニューアルして宿として提供されていることをご紹介しました。テレビで取材されていたんですが、とても素晴らしい宿で、管理人も泊まってみたい!と思いました。全国的に、空き家になった素晴らしい建築の古民家は少なくないと思うので、この動きは他の地区でもあるのでは。。。と思っていました。

リノベーションは融資が問題

ところが、この古民家のリノベーションは銀行からの融資が受けにくいため、なかなか進めることが大変だそうです。上記の産経新聞の記事でも触れられていますが、テレビ東京のワールドビジネスサテライトで、まさに、篠山城下町ホテルNIPPONIA(ニッポニア)のことが紹介されていました。

ワールドビジネスサテライト(2015/06/24放送分 もうすぐ夏休み ホテルが足りない!?より)

  • 兵庫県篠山市、城下町として栄えたこの街には江戸時代からある古民家が残っている。古民家再生事業を考えるnoteはある問題に直面した。古民家再生で難しいのが資金調達。古民家の建物、上物の査定価格はゼロ円。銀行の担保がとれない。
  • そこで、昨年設立された観光活性化マザーファンドを利用。旅館
  • ホテル
  • 特産品の生産者など観光活性化につながるものが投資対象。外国人観光客向けの改装や経営規模拡大を支援。
  • 完成間近のホテルには井戸がある。採算性だけでなく、お客様が喜ばれるものは残す。一人でも窮屈なお風呂、江戸時代のものも使えるように改修。二度と作れない建築を残すことで付加価値を残し、喜ばれるものにする。篠山城下町ホテル Nipponiaとして10月開業予定。投資家が採算性を見るので古民家ホテルの価値が認められると考えている。歴史的な建物が全国にあるので投資促進も期待している。

神戸新聞NEXT|経済|古民家再生の会社設立 篠山のノオト、資金調達にめど←こちらの記事も参考になります。

上記ワールドビジネスサテライトリンクは1年ほど動画が見られるので、ぜひご覧になってください。ホテルはきれいで、しかも趣があって期待が持てると思います。機会があれば管理人も泊まってみたい。

兵庫県の旅行は、神戸、城崎、姫路などどうしても海沿いに目が行きがちですが、内陸部もこれで活性化されたケースとなると、とても興味深くほかの地域にも広がりが出るのでは?と思っています。宿のオープンや今後の状況に期待しています。

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感謝:キャプチャ写真はflickrより引用しました。tomohisa sunaさん、素敵な写真をありがとうございます。篠山の秋の風景のようです