昨今の東京駅周辺は、日本一ホテルのサービス競争が激しいエリア。外資、国内関係なく有名グループがしのぎを削っています。そんな東京駅エリアを、星のリゾートの社長さんが、キャスターの方と歩いて対話し、周りの外資系のホテルの様子や、建設中のご自分のホテル(星のや東京)への思いを語るという番組があり、とても注目して見ていました。
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オフィスビルにするというオプションとの戦い
以下、管理人が番組を見て取ったメモ。
WBS ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 2014年04月02日放送分
しなやかに変わる街 東京駅周辺
ホテル個性対決の舞台より
- 東京駅周辺ではホテルの開業ラッシュ。
- この日、コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーションがオープンした
- 森トラスト ホテルズ&リゾーツ 伊達美和子社長 東京駅から4分。銀座まで数分で行けるのはホテルの強み。5階から21階がオフィス。2階から4階が客室。ホテルをビルの下層階に持ってきたのが特徴。
- フロントロビーに置かれているのは外国語の本ばかり。ターゲットは、外国人のビジネス客。宿泊客の7割を見込んでいる。ビジネス客の利便性と低層階を希望するお客様が多かった(震災の影響)のでこんな配置になった。
- マリオット4千万人の会員チャネルは魅力的。72の国と地域で3900軒以上の宿泊施設を運営している。
- スマートフォンに専用アプリをダウンロードしておけば、ネットで予約しフロントのリーダーにかざして、ドアにスマホをかざせば開錠できる。スマホをルームキーにする。モバイル世代の集客に力を入れている。マリオットの方針。
- 星野リゾート、星野佳路社長と一緒に東京駅周辺を巡る。
- 高級旅館「星のや東京」を2016年にオープンする予定。18階建て、84室 料金は5万5千円から。主に観光客の利用を見込んでいる。
- 星野社長ご自身、時間を見つけては東京駅周辺を散歩するとのこと。観光事業をやっていて、観光客気になる。迷っていると声をかける。
- 八重洲富士屋ホテルに3人でご宿泊される、ご年配の御婦人方とお話。ここに泊まって、歌舞伎を見に行く。ホテルは、どうしてここを選びましたか?東京にいらっしゃる息子さんが予約したとのこと。八重洲富士屋ホテルは3月末で閉館。住友不動産に売却された。
- 東京は新しいものがどんどんできて古いものは新陳代謝される。ホテル業界としては活気のある街。
- ホテルが競争している相手は他ではなくて自分自身。オフィスビルにしたほうが収益が高いというオプションとの戦い。
- 大江さん、これだけホテルが建つと供給過剰になるのでは?星野さん、アジアではホテル需要はナンバーワン。需要の底堅さと大きさから考えて大きな問題にはならない。
- 星野さん、マリオットブランドはホテルキャリアの中でずっと目指すべき相手と考えている。
- グローバルな認知度では、まだまだ他のホテルに、かなわないのが星野リゾートの課題。
- アマン東京は星のや東京の目の前(300メートルほど)。大手町タワーの中。隠れ家的なスーパーラグジュアリーホテル。
- 世界の強豪たちと戦えるのは日本の運営会社として幸せ。この東京の関門を突破しなければ世界への扉は開かない。
- 徹底した日本のおもてなしを戦略にしている。エントランスから靴を脱いで上がる仕組み。これから本格的に工事が始まる。東京の金融街のコアという立地。ここに立地できるホテルの需要は強い。今の星のやの宿泊客の大半は日本人。外国人比率は 京都2割、軽井沢1割、竹富島1割だが、「星のや東京」は5割を見込む。
- 世界には日本車に乗る、日本食を食べる選択肢はあるが、日本のおもてなしのホテルに泊まる選択肢はまだまだと考えている。そこに挑戦していきたいのが夢とのこと。
ホテル同士が競争しているというよりは、誘致してくれた不動産開発会社に対し、オフィスビルにするより、ホテルを誘致して良かったと思わせる=富裕層のお客様に東京のホテルは本当に素晴らしいと考えてもらうことが大事なんだなと感じました。
「星のや 東京」開業準備のお知らせ | ニュースリリース | お知らせ | 星野リゾート【公式】によると、三菱地所による開発なんですね。
ぜひ、そのサービスを体感し勉強してみたい
サービス競争でもまれ、高めていきたいという思いは、星野リゾートに限ったことではないと考えています。管理人自身、ぜひそのサービスを体感し勉強してみたいという思いがあります。
を使って2015年11月初旬の祝日前日に宿泊予約をしました。感想記を書きますので、ぜひそのレポートをお楽しみに。
感謝:キャプチャ写真はflickrより引用しました。bizmacさん、素敵な写真をありがとうございます。名古屋のマリオットホテルの様子とのこと。