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先日の日経新聞に、一休.comの森正文社長のインタビュー記事が掲載されていました。内容は非常に興味深いもので、ホテル予約をする人にとって少なからず影響が大きいと思いますので、全文引用させていただきます。(日本経済新聞 2015/4/13 どうなる2015年度実績より 高級ホテルの需要拡大 一休・森正文氏(社長)  :日本経済新聞


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訪日客の増加で宿泊予約はどう変わりますか?

都市部の高級ホテルの稼働を底上げする。米国や欧州からのビジネス客は2から3泊する例が多い。アジアからの旅行者にとっては円安効果が大きい。一泊4万円の部屋は2年前に1ドル80円の時は500ドルだったが、現在は330ドルで済む。割安感が宿泊を後押ししている。ホテルは客室稼働率が上がってくると、客室単価を引き上げようとしてくる。アベノミクス以前までは客室単価を下げて客を集める戦略だったが、様変わりした。客室単価に比例して受け取る当社の手数料も伸びる。

国内旅行者の動きをどう読みますか?

今年はゴールデンウィークも9月のシルバーウィークも休日の並びがいい。旅行する人が増え、東京以外のホテル宿泊需要も拡大するだろう。北陸新幹線の開業で北陸地方の旅館はいっぱいだし、大阪もユニバーサルスタジオジャパンの人気で好調が続くとみている。紅葉時の京都や学会の催しが多い時期は宿泊施設の空き室がひっ迫していて当社に部屋が回ってこない日もありそうだ。

ネットでの宿泊予約が伸びている理由は?

一泊3万円以上する高級ホテルは高額消費なので部屋やサービスを細かく吟味したいというニーズが強い。シャンパンのサービスはあるのか?部屋から見える景色はどうかなど。従来なら現地に行くまで分からなかった細かい条件まで、スマートフォンで確認してから予約できるようになった。以前なら逃していた宿泊需要をネット予約によって掘り起こせている

今後の見通しは?

人手不足や建築費の高騰で都内に新たにできるホテルは多くない。訪日客が増え続けており、2020年の東京オリンピックまでホテル需要は拡大が続くだろう。

管理人の結論 利用者側の工夫が必要

明らかに供給側有利の状況。つい数年前は、ホテル需要がなくて大変と言われていたのがウソのようです。今は、我々利用する側が工夫してホテル選びをしないといけない状況です。外国人観光客が訪問しそうな場所近くのホテルじゃなく、少し離れた穴場のホテルが選べないか?とか、日程をずらせないか?などの工夫をして上手にホテル選びをする必要がありそうです。