星野リゾートが大阪にホテルを作るというニュースが流れたのが、2017年03月初旬。ここまでは普通ですが、そのあとがびっくりしました。場所が、新今宮とのこと。東京の大手町とは全然趣が違う場所なんです。先日、東洋経済オンラインに星野社長さんのインタビューが掲載されていて、読んでみたんです。
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大阪市エリアのホテル検索ページ
今までとはタイプの違うホテルができるのでは?
星野リゾート、大阪新今宮ホテル進出の真意 | レジャー・観光・ホテル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準(2017年04月05日)
大阪をよく知る人にとっては驚きだっただろう。1泊10万円近い、高級旅館などを展開する星野リゾートが3月8日、大阪市浪速区のJR新今宮駅前に600~800室の大型ホテルを建設すると発表したのだ。
新今宮といえば、通天閣など新世界の最寄り駅のひとつ。あまり治安のよくないエリアとして知られている。大阪の中心街では熾烈なホテル開発競争が繰り広げられているが、大阪市が募集したこのエリアの再開発案件に応札したのは星野リゾートだけだった。――なぜ、大阪の新今宮に大型ホテルを作るのか。もっと良いエリアは選択肢になかったのか。
そもそもエリアのことは気にしていない。私が1980年代、コーネル大学にいたとき、ニューヨークやシカゴ、ロサンゼルスなどにも危ないエリアはあった。そうしたエリアは再開発をきっかけにどんどん変わっていくことがある。
「大阪のことを知らないから、気にしていない」わけではない。私は世界の都市を30年に渡って見てきたが、イメージが良くない場所はどこにでも存在している。
確かにビジネスとしては、人の集まる魅力的なところにホテルを建てるという考えはあるだろう。だが、星野リゾートが新しく大阪で仕事をさせてもらうには、都市が抱えている課題の解決の一助になることが、とても大切だ。
――星野リゾートにとって、大都市に大型のホテルを自社開発して、運営するのは初めての挑戦となる。
パートナーと組むことはなく、自社で開発を行い、2022年に開業を予定する。建設に2年、開業準備に3~4カ月かかるので、2019年までにはどんなホテルにするのか、内容を固めるつもりだ。
昔から知っている人は、この場所の価値を過小評価している。私も案件にかかわってから、このエリアを散々歩いてきたが、魅力的で面白くて、良い場所だ。
そうしたディープなエリアであるほど、観光客には魅力的だ。このホテルの計画について、もう少し詳しい内容を4月24日に大阪市で開く会見で公表する。
――このホテルでは、都市観光客を取り込むことを前面に打ち出している。狙いは何か?
われわれの調査や分析によれば、国内の宿泊施設のうち、延べ宿泊数の60%弱がビジネスホテルやシティホテルを利用している。それらの顧客の目的は、出張などビジネス目的が5~6割程度で、残りの4~5割は観光需要が占めている。
60%の半分だとすると、観光需要で都市ホテルに泊まる人が、日本の宿泊需要の30%を占める計算になる。これはわれわれが得意とする旅館やリゾートホテル市場よりも大きなマーケットだ。
そんなに恐れることはないですが、管理人もこのあたりを歩くときは、いつもよりもちょっと緊張感を持ちますし、地元の方でもそうするという方は少なくないと思います。
通天閣が近いし、少し東側に歩けば天王寺で、話題になった「あべのハルカス」があるエリアでもあるのでホテルが立つこと自体は、あんまり驚かないのですが、都市型ホテルではまだキャリアの浅い星野リゾートが建てるというニュースにはびっくりしました。
インタビューを読んでみると、「都市が抱えている課題の解決の一助になることが、とても大切だ。」という部分と、「ビジネスホテル、シティホテルを利用する都市観光客がターゲット」(しかも部屋数が多い) の部分にも興味を引かれました。今までの展開とは違う、かなりチャレンジングな内容になりそうですね。 4月24日にコンセプトが発表されるとのことなので、とても楽しみにしています。