一夏に420万人もの観光客が来られる軽井沢。この地を代表するホテルが、万平ホテルです。外国人からも日本人からも愛されてて著名人のファンも多かったこのホテルは、さまざまなメディアで紹介されています。その中でも、美の巨人たちでは、30分まるまる特集で紹介されました。(久米権九郎「万平ホテル・アルプス館」 KIRIN~美の巨人たち~ 2015/8/15放送分)
![]() 大規模改修工事の為、2023年1月3日(火)夕方よりホテル営業を約一年半休止致します。 施設情報と各予約サイト 楽天 住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925 地図 周辺:近くの飲食店 アクセス:JR北陸新幹線軽井沢駅/関越自動車道練馬IC→藤岡JCT(上信越道)→碓氷軽井沢ICを降りて約15km 駐車場:有り 100台 無料 最安料金:¥38793円から チェックイン:15:00 チェックアウト:11:00 最新口コミ: 楽天トラベル口コミ |
一見すると山小屋?に見えるデザインに込められた思い
- クラシックホテルの本館、アルプスの山小屋のようなたたずまい(万平ホテル アルプス館)
- まるで土地から生えた建物。木のような感じ。(これは設計者の思い)
- 江戸時代は中山道軽井沢宿の旅籠、亀屋で、昭和初期に改築した。
- 国の近代化産業遺産の一つ
- 設計者の名前は、久米権九郎作
- 9か月と20万円を費やした
- スイスアルプスの山小屋風の外観。さらに、このたたずまいは軽井沢へのある思いが込められている。
- 入口の扉の先はえんじ色のじゅうたんが敷かれたロビー
- 建物はその土地に生えたもの。設計者の久米が常々口にしていた言葉。貴重な人命を預かる容器を作る
- 明治時代になると、在住外国人たちが避暑地に来るようになった。亀屋は、外国人相手のホテルへと変わり。名前も宿の主人からとって万平ホテルとした。改装を重ね、洋風建築で外国人の人気が高まった。
- 昭和11年、アルプス館が完成。
- 久米は明治28年東京生まれ 実家は代々木に広大な敷地を持つ資産家だった。
- 佐藤万平から八洲ホテル(やしまほてる 日本初のビジネスホテル)の設計を依頼。その信頼感から、万平ホテル本館の新築も頼まれた。
- 軽井沢は当時、日本人も外国人も訪れる場所。
- 久米の頭の中には、伝統的なヨーロッパの木造建築ハーフティンバー様式が留学中印象的に残っていた。
- 久米の設計会社は今でも現役(久米設計)。
- 当時、軽井沢や佐久には養蚕農家がたくさんあって、屋根と柱と梁の佇まいが万平ホテルの基本コンセプトになった。これがハーフティンバー様式と似ていた。
- 建築物はその土地に生えたものだ。すなわち、その土地にマッチしたものでなくてはならない。外国人になじみのある山小屋風、軽井沢の養蚕農家風でもあって、土地に違和感なく溶け込んでいる。
実はしなやかで地震に強い建物
- 久米権九郎はドイツで設計を学び、帰国後に設計事務所を設立。日光金谷ホテル別館、国の登録有形文化財、城山荘 三井家の邸宅。の設計を手掛けた。
- アルプス館は40歳の時設計。
- 関東大震災の建物の倒壊で久米の兄はなくなった。最初は大学で化学を学ぶ予定だったが、この経験から建築学に変更した。耐震性の高い新たな木造建築を作るという論文を書いた。
- 木材で籠を編むような構造。バスケットコンストラクションと呼ばれる。ピクニックに行くときにお弁当を入れるかご、実は縦からも横からも力に強い。
- 我々は貴重な人命を預かる容器を作ることを念頭に置いて、まず立派なデザインを作る前に丈夫な建物を作ることを忘れてはいけない
日本を感じられる部屋のディテイルとデザイン性の高さ
- ジョンレノン、ヨーコ夫人、息子のショーンが愛したホテルとしても有名。
- ジョンレノンが毎年宿泊していたのは128号室。洋風のツインルームにすりガラスの障子戸や掛け軸の床の間もある。桜の木や花をデザインした調度品もある。
- ロビーの奥がダイニングルーム、天井のしつらえ、折り上げ格天井(おりあげごう天井)寺社仏閣で見られる拡張の高い作り
- 昭和初期の彫刻の照明。壁一面には巨大なステンドグラス、江戸時代から近代までの軽井沢の風景。
- 和と洋のテイストが絶妙なハーモニーを奏でている。客室は階段を上って2階へ。この間には17の客室がある。
- 資料室はピアノが展示されている。ジョン
- レノンが弾いたピアノ。音色が気に入って家に持って帰りたいと言ったとか。
- カフェの定番メニュー ロイヤルミルクティー アップルパイ。ジョンレノンが作り方を教えたとのこと。
- ランチとディナーの時は、創業以来続く鉄琴の音がホテルに響く。
- ニジマスのムニエル 万平オリジナル醤油風味ソースは創業当時からのオリジナルメニュー
- 万平ホテルは5棟の宿泊施設に客室は109室ある。アルプス館の客室は毎年常連客が利用してきた。123号室は三島由紀夫、125号室は池波正太郎が好んだ。部屋ごとに特徴がある。床柱は、なぐり、変木、磨きと異なる作り。家具の彫刻も違う。軽井沢彫り、外国人にも人気だったとのこと。
- 地元への思いが個性を生む。数十年たって自分のお気に入りを探す。超常連は黙っていても自分が泊まりに行ったら、その部屋に通されるようになる。これもおもてなしの一つと考えている。
いつか泊まってみたい憧れのホテル
先日、長崎県雲仙市の雲仙観光ホテルに宿泊した時、クラシックホテルの重厚感や雰囲気の良さにとても惹かれました。昔ながらの建物なのに、とても快適に過ごせる工夫や、滞在を飽きさせない工夫がたくさんあります。
いつか、万平ホテルにも泊まってみたいです。でも、羨ましい。雲仙観光ホテルもどこかで特集してもらえないでしょうか?いいホテルなんですよ。
![](https://hotelkokokara.com/wordpress/wp-content/uploads/karuizawast001-246x174.jpg)
軽井沢駅周辺および佐久・小諸エリアなど
夏の避暑地、高原のリゾート地として有名な軽井沢。東京(東京駅)からだと新幹線で1時間で着いちゃうんですね。ホテルなども駅かあら比較的近いエリアからでもあるようです。以下では、軽井沢駅から距離が近いホテルでご案内しています…
感謝:キャプチャ写真はflickrより引用しました。hirotomo tさん、素敵な写真をありがとうございます。万平ホテルの朝食とのこと